個人事業主が法人成する時にやるべきこと。基幹業務システムの導入→クラウドMFシリーズで統一

法人化
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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法人化のための手続きも無事に終わり、「会社としてのインフラ」を整える段階となりました。といっても、一人会社なのでそこまで手間暇がかかるものではありません。個人事業主の時に使っていたものと、それをどう変えたのかをご紹介したいと思います。

会計はMF確定申告からMF会計に

個人事業主の時は、「MFクラウド確定申告」を使用していました。これは、いくつかの中から選定としたというより、「たまたま選んでみたら、結構使えた」という状況です(笑)。操作方法も簡単だし、そもそもお金の出入りも比較的シンプルな業態なので、経理経験が全くなかった私でも何度かオンラインチャットで質問することで十分対応できました。

会計ソフト(MFクラウド確定申告)は使ってみれば何とかなる・・・かも
個人事業主として働いていると、当然お金の管理も必要となります。来年早々には確定申告も自分で行う必要があることはわかっているので、領収書などを保管するだけではなく、日ごろから帳簿をつけるようにしています.....

要するに「確定申告のためのツール」ですが、すなわちそれは「個人事業主としてのお金の動きを常にリアルタイムで把握できること」でもありました。経費・売上は発生した時にすぐに入力し、入金されたらそれをすぐさま消し込むことで、年度が終わった時点で、すぐに「確定申告ができる状態」となっていました。

確定申告はMFクラウドを使うことで、めんどうなこともなく何とかなりそう
「確定申告は大変そう」というイメージを当初は持っていましたが、MFクラウド確定申告を導入したことによって、何とか簡単にできるかもしれないと思っていました。本日、「「MFクラウド確定申告」使い方セミナー.....

そのため、法人化しても会計ソフトはMFクラウドにすることを前提としていました。操作方法は全く同じで、一つのアカウントで個人事業主のデータと法人のデータを「別の事業所」として持たせることができます。

交通費はSTREAMEDからMF経費精算に

個人事業主の時は、交通費以外の経費はMFクラウド確定申告に全て入力していました。入力といっても、クレジットカード明細のデータを自動的に取り込んでくれていたので、ゼロから入力(仕訳登録)するものはそれほど多くなかったです。ほぼ毎日発生する交通費をMFクラウド確定申告に入力すると、仕訳件数も膨大になり煩雑なので何か他に方法はないかな・・・と思っていろいろ探した結果が「STREAMED」でした。

個人事業主時は以下のように交通費を入力/管理していました。

  1. STREAMEDのアプリを使って交通費を発生時にスマホから入力
  2. 1ヶ月毎に「1」のデータをダウンロードしてエクセルシートに張り付け
  3. 「2」の最終金額を、1ヶ月分の交通費としてMFクラウド確定申告に仕訳入力

要するにMFクラウド確定申告には1ヶ月分のサマリーだけを登録し、その明細はエクセルファイルに保管していました。STREAMEDは無料プランだったのでデータ保管期間が90日という制約もあったため、どこかにローデータを保管するしか方法がなかったのです。

また、STREAMEDからMFクラウド確定申告にデータ連携させることもできたのですが、MFクラウド確定申告にあわせた適切なデータ形式にダウンロードするためには、有料プランに入る必要がありました。試しに自分でデータ加工をしてMFクラウド確定申告に取り込んでみたこともありますが、想定していない項目にデータが登録されたり・・・とうまくいかなかったので、上記ような「手作業」にしていました。

STREAMEDの有料プランに入れ、って説もありましたが(笑)、交通費管理のためだけに有料プランにする意義が見いだせなかったのです。実際に「2」と「3」の作業は慣れれば5分程度で済むことだったので、なおさら有料プランに入る必要性を感じませんでした。

法人化してからは、交通費だけではなく全ての経費を登録して支払う(精算する)ことを想定していたので、もう少し「経費システム」としてスムーズな仕組みを構築したいと思っていました。会計ソフトはMFクラウド会計に決めていたので、それと最も親和性が高いツールは・・・

どう考えてもMF経費管理

だったんです。同じMFクラウドシリーズだからデータ連携も全く問題ないし、最も安い有料プランで十分、私が実現したいこともできることも明確でした。連携させたクレジットカードの利用明細を経費項目として取り込むこともできるし、領収書画像を取り込むとデータ化する機能(精度はあまり高くない(笑))もあります。

新たに出てきた給与はMF給与計算に

個人事業主の時は、「給与」というものは存在していませんでした。お客様からいただいた報酬を個人事業主の銀行口座から、必要なものをプライベートの銀行口座にお金を動かすだけでした。

法人化したことによって、自分に対して「役員報酬」という給与を支払う必要があります。この給与計算処理は毎月支払う金額が一定とはいえ、源泉徴収なども行う必要があるので手計算というわけにはいきません。さらに、上記の経費精算に伴う支払いも、給与支払に含めて行いたいと思っていました。これは、一昨年の夏まで勤務していた事業会社が行っていたやり方です。社員にとっては月1回しか精算されないので不便ですが、会社としては合理的なやり方だなと思っていたので、自分の会社でも同じ手法でやることにしました。

「MFクラウド経費精算からの経費データが給与の一項目としてスムーズに連携でき、かつMFクラウド会計に給与計算結果が会計計上のデータとして連携ができるもの」は何かな・・・と調べると

MFクラウド給与計算一択

しかも、社員数1名だとフル機能が無料で使えるので、これ以外の選択肢を探す理由すら見つかりませんでした。

給与計算が終わってからの処理についても、以前検討しております。

給与計算は後処理の方が大変。一人株式会社の税金や保険納付の方法を検討してみた
今は個人事業主として事業を展開(というほど大げさなものではないが)しているけど、来年の早い段階で法人化しようと思っています。その際にやらねばいけないことを抽出しています。それこそ、「決算時期の決定」「.....

設定は3つあわせて2時間程度

先日、さっそく「会計・経費精算・給与計算」の3つの設定を行いました。マスターデータ登録やプラン登録などのことです。また、経費精算に関してはiPhoneにアプリをダウンロードして操作方法を確認しました。これが、どれもとても簡単でした。わからなければ、ヘルプをみればだいたい解決し、さらにオンラインチャットも使えるので、ヘルプを読んでもわからない場合にいくつか質問をしました。

オンラインチャットは、サービスによって分断することなく質問ができました。例えば、経費精算のことについて質問をしてそれが解決したことによって、今度は給与計算について不明点が出たとしても、そのまま継続して質問をすることができるのです。これはすごく便利でした。問題が一つ解決したことによって派生して別の疑問が出た時に、改めてコンタクト先や方法を変えなければいけないのはちょっとしたストレスです。それが無いのは、とても助かりました。

まずは土台はできました。これを運用していって、課題点があれば改善していきたいと思います。

<前回まで>

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<続編>

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