個人事業主が法人成する時にやるべきこと。税務署などの役所に必要書類を提出し、金融機関にコンタクトする

法人化
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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2月2日に東京法務局に法人登記申請を行いました。この後、登記申請が完了するまでの数日の間に、何らかの不備がある場合は連絡がくるようです。幸いにも何の連絡もこなかったので、問題はなかったようです。電子定款作成を行政書士に依頼した以外は、自力で法人化手続きを完了させました。司法書士いらず(笑)。

法務局の滞在時間25分

法務局に到着後、まずは印鑑カード交付申請を行いました。これによって、他の書類を申請することができるのです。ここでの待ち時間が一番長かったかもしれません。なんの問題もなく、無事に交付されました。これで、「法人格」が国に登録されたのですね・・・。実感がわく。でも、ここで感慨にひたっている時間は・・・ない!

いただいた印鑑カードを使って、「印鑑証明書交付申請書」と「全部履歴事項証明書」の申し込みを機械で行います。「印鑑・・・」はいわゆる「印鑑証明書」。「全部履歴・・・」は「法人の戸籍謄本」みたいなものです。てっきり、その機械から該当書類が出力されるのかと思いきや、これは申し込みの受付だけで、現物は窓口でもらうことになります。その間に、発行手数料分の収入印紙を買っておきます。こうやって国にお金を納めていくのです(笑)。

収入印紙を購入し、椅子にすわった瞬間に呼び出される。早い!必要手続きを終えて、次は税務署に。

税務署の滞在時間12分

所轄の「京橋税務署」は、仮庁舎にて営業されており、その場所は大手町。同ビルには同じく仮庁舎の「神田税務署」もありました。地名と異なる場所にある2つの税務署(笑)。

【2021年9月10日追記】京橋税務署は建て替え工事が終了し、2020年12月に新庁舎(新富町)へ移転しました。

確定申告の時期なので、申告書の作成などを行っている方々をしり目に、窓口に直行。法務局で取得した「全部履歴事項証明書」と事前に準備した書類をまとめて提出をしました。具体的には以下の通りです。提出書類の「控え」は、いろいろなところで使うため、各2部ずつ用意しておきました。(現地でコピーとってもらい、それを控えとしてもらうことも可能だったのかもしれません)

<提出書類>

  1. 法人設立届
  2. 青色申告の承認申請書
  3. 給与支払事務所等の開設届出書
  4. 源泉所得税の納金の特例の承認に関する申請書

<添付資料>

  • 定款のコピー ←紙
  • 設立時貸借対照表 ←エクセルで自作
  • 株主名簿 ←エクセルで自作
  • 全部履歴事項証明書

添付資料の「エクセルで自作」は、厳密にいえばネットで検索してテンプレートをダウンロードして数値などを入れ替えただけ。せっかくなので、自社のロゴもいれました。係の方はさらっと全ての資料に目を通したあと、受領印を押して控えを返却してくれました。

信用金庫の滞在時間15分

税務署から電車で移動し、法人口座開設の申し込みのため、オフィスから歩いて2~3分の信用金庫へ。「全部履歴事項証明書」、運転免許証、オフィスの賃貸契約書のコピーをとった後、返却されました。オフィスが近くに実在することが必須で、後日、実地確認(?)にもいらっしゃるようです。いくつか質問されたのですが、いきなりゼロから会社を設立するよりも、「1年半くらい個人事業主として事業を展開していて・・・」と話したことは説得力があったと思います。

ここで人生で初めて「社長」と呼ばれました。ええ、私が社長です。←ア〇ホテル(笑)?

<2018年3月4日追記:信用金庫の結果>

個人事業主が法人成する時にやるべきこと。法人銀行口座の開設には時間がかかる
法人化してから1ヶ月ちょっと経過し、やっと法人銀行口座の開設手続きが完了しました。法務局で登記完了すると、銀行口座を開設するために提示すべき書類も発行してもらうことができます。登記完了した2月7日から.....

都税事務所の滞在時間3分

次に、中央都税事務所へ。ここも仮庁舎なのだが、場所は八丁堀。仮庁舎は税務署と同じ場所じゃダメだったのでしょうか(笑)?税務署と都税事務所の両方に行くケースって、結構あると思うのですが・・・。歩いて移動。

【2021年9月10日追記】建て替え工事が終了し、2020年12月から京橋税務署と中央都税事務所は同じビルにあります。

ここは法人設立届と添付資料としての「定款のコピー」と「全部履歴事項証明書」を提出しました。税務署はエレベーターの待ち時間や確認時間がありましたが、都税事務所は一瞬で終了。実質、1枚の申請用紙をチェックするだけで、しかも何の待ち時間もなかったからです。

銀行の滞在時間30分

オフィスに戻って近所の郵便局で確認したいことを聞いてから、バスで3つ移動。某銀行でも口座開設の申請をしました。別の支店とはいえ個人口座も持っているし、合併やら銀行名が変わるだいぶ前からのお付き合いをしています。「全部履歴事項証明書」、運転免許証のコピーをとった後、返却されました。

ここでもいくつか質問されました。それこそ「なぜ、この銀行を選んだのか?」であったり、「他の金融機関にコンタクトしているのか?」といったことです。確かにこの辺が先方としては、ききたいところでしょう。私は用途に応じて口座を使い分けることを想定しているので、ここも是非とも取引したいです。ご検討いただいた上で、連絡をもらえるようです。

<2018年3月4日追記:銀行の結果>

個人事業主が法人成する時にやるべきこと。法人銀行口座の開設には時間がかかる
法人化してから1ヶ月ちょっと経過し、やっと法人銀行口座の開設手続きが完了しました。法務局で登記完了すると、銀行口座を開設するために提示すべき書類も発行してもらうことができます。登記完了した2月7日から.....

喫茶店の滞在時間60分

本日はここで終了です。この他に年金事務所に行かないといけないのですが、これは役員報酬を支払いはじめる時期(諸般の都合で4月からにしました)に行えばいいことは、既に確認済みです。また、個人事業主の廃業届は今月中をめどに行えば十分です。

廃業届は税務署/都税事務所のコンボで、今回行ったところとは別の組み合わせ。さらに、双方の距離は微妙に離れている。どうして・・・。

大企業なら1年くらいかけて行う「基幹業務システム」の導入を、明日は一気にやろうと思いつつ、ケーキで糖分補給です。

2月2日(人事の日!)に会社を設立し、「アルドーニ株式会社」として正式に承認されました。今後ともよろしくお願いいたします。

<前回まで>

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通常の業務をしつつ、法人化にむけての作業を並行して進めています。たしかにこの手のことは司法書士などに代行してもらうこともできますが、人生で何度も経験できることでもなさそうなので、自分で行っています。今.....
個人事業主が法人成する時にやるべきこと。法務局に法人登記の申請書類を提出
前回、定款を公証役場にて認証してもらうことについて記事にしました。ここまでくると、あとは必要書類を用意して法務局に提出する「だけ」なのですが、この必要書類を用意するのに注意が必要でした。CD-Rにデー.....

<続編>

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