3分で理解できるATD。人材開発にたずさわっているなら、ATDを知らなければモグリかも

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昨年10月くらいに、「来年5月(2017年5月)にATDに参加します」という記事を書きました。ずいぶん先のことだと思っていましたが、あと2ヶ月半となり、そろそろ実施セッションの情報も、Webサイトにアップロードされつつあります。(私も含む)母国語が英語ではない方は、ある程度の準備をしてから参加しないと、(決して安くない参加費用を鑑みると)とても「もったいない」ことになります。

自分で決めればよいだけというのは、簡単なことだと思う。2017年5月にATDに参加します
今朝は、いつもより早起きして英会話レッスンを受けておりました。8月まで外資系企業で勤務し、英語で業務をこなす必要もあったとはいえ、私は留学も...

人材開発にたずさわっている方ならば、このATDを知らないというのは、「モグリ」と同等でしょう(笑)。ただ、人事スタッフならば誰でも知っているか、というとそうとはいえないというのが実感です。

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ATDとは何か?

ATD(Association for Talent Development)とは、アメリカのバージニア州に本部がある、企業や行政組織におけるラーニングとパフォーマンスの向上を支援することをミッションとしている人材開発に関する団体のことです。もともと、ASTD(American Society for Training & Development)という名称だったものが、2014年に現在の名称に変更されています。

団体としてのATDは、人材開発関連の書籍発行や、セミナー開催といったことも行っています。そういった事業の中でも、最大規模のイベントが、毎年5月にアメリカ国内で開催している国際会議、ATD ICE <International Conference and Exposition>です。(以下、ATD ICEのことを略してATDあるいはATD2017と表記します。)世界中から10,000名以上の企業の人材開発担当者や、L&D<Learning & Development>コンサルタント、教育機関、行政体のリーダーなどが参加しています。このATD ICEは、毎年アメリカ国内の都市で開催されており、今年はアトランタが開催地となっております。

過去には、シカゴ、ワシントンDC、デンバー、オーランドなどでも開催されています。私は2013年と2015年に参加したことがあり、その時は、ダラス(2013年)およびオーランド(2015年)でした。

今回は私にとっては3回目の参加となります。右も左もわからないまま、必死にスケジュールをこなしているだけで終わってしまった初回、それなりに戦略的(笑)な準備をしてのぞんだ2回目に続く今回は、しっかり準備をしたいと思っています。

<初回・2回目の準備内容や反省点について述べています>

3分で理解できるATD。事前にどのセッションを受講するのかを計画しないなら、行かない方がマシ
5月に開催されるATD ICE(以下、ATDあるいはATD2017と記載)について、前回の記事でご紹介いたしました。私は今回で3回目の参加と...

ATDの構成とは?

ATDは、いくつかのプログラムで構成されております。

カンファレンスセッション

これがメインです。300以上のセッションが開催されます。1セッションは1時間から1時間30分くらいで、1日に3コマから4コマ程度の時間枠が設けられています。つまり、1個人では300以上のセッションのうち、最大で10数個しか参加できません。セッションの内容は、企業の事例紹介、新しい学説について、ソリューション比較など様々です。後述するトラックに分類されています。

キーノーツ(General Session)

毎年、2日目~4日目に1名ずつ3名のキーノーツセッションが行なわれます。いわゆる、基調講演です。その年のテーマについて、それぞれの視点で述べるのですが、そのテーマは事前に明示されているわけではないので、聞き終わってから「あれだ、これだ」と参加者同士で話すことになります。これが楽しい。

展示会(EXPO)

約400社が出展しており、自社の研修プログラムやツールなどを紹介しています。いわゆる「ブース」というものです。ここでは、ポストイットやステッカー、USBメモリーといったちょっとした「お土産」をもらうことができます。また、展示会の脇スペースで、30分程度のプレゼンテーションセッションを行っていることもあり、そういったものに参加することもできます。

プレカンファレンスセミナー

メインの4日間のカンファレンスセッション前の数日間に設定されている、別枠のセミナーです。内容としては、「人材開発担当者/コンサルタントのための研修」となっています。ATDはL&Dに関する資格試験も運営しているため、その資格に即した内容の研修も含まれています。(これはカンファレンス参加費用とは別費用のため、私も出席したことはありません。)

通常、ATDに参加する=カンファレンスセッションやジェネラルセッションに朝から夕方まで出席し、休憩・移動時間といった合間にEXPO会場をウロウロする・・・といったことを意味しています。日程・時間枠が決まっているジェネラルセッションはともかく、カンファレンスセッションは膨大な中から選ぶことになるので、この選択が重要です。

カンファレンスセッションのトラック

4日間のカンファレンスセッションは、アメリカだけではなく世界中の方がスピーカーとして登壇します。かつては日本からのスピーカーがいらっしゃったようですが、ここ数年は全くいないのは残念です。中国、台湾、韓国からのスピーカーもいらっしゃるので、ここはこれからに期待です。ただ、スピーカーの母国語に関係なく、セッションは全て英語で行われます。

また、このセッションは、テーマをカテゴライズした「コンテンツトラック」、業界をカテゴライズした「インダストリートラック」といった「タグ」がつけられています。具体的には以下の通りです。このカテゴライズは年によって追加や合併がありますが、大枠のところは同じです。

<コンテンツトラック>

  • Career Development(キャリア開発)
  • Global Human Resource Development(グローバル人材開発)
  • Human Capital(ヒューマン・キャピタル)
  • Instructional Design(インストラクショナル・デザイン)
  • Leadership Development(リーダーシップ開発)
  • Learning Technologies(ラーニング・テクノロジー)
  • Learning Measurement & Analytics(ラーニングの測定と分析)
  • Management(マネジメント)
  • Training Delivery(トレーニング・デリバリー)
  • The Science of Learning(学びの科学)

<インダストリートラック>

  • Government(行政)
  • Sales Enablement(セールスにおける実現可能性)
  • Healthcare(ヘルスケア)
  • Higher Education(高等教育)

300以上あるセッションはいずれか(場合によっては複数)のトラックに分類されているので、何かを軸にして参加するセッションを決めた方がよいでしょう。私は、インダストリー(業界)に関しては、あまり関心が高くないので、「コンテンツトラック」を軸にセッションを選択するようにしています。

ATDへはどうやって参加する?

上述したとおり、セッションそのものは300以上あるにもかかわらず、一人では最大で10数個しか参加できません。そのため、ツアー(グループ)を組んで参加する方が多いです。特に日本から参加する方の多くは、何らかのツアーに属しているのではないかなと思っています。だいたいのツアーでは、自分が受講したセッションについて紹介や感想を述べる共有ミーティングが開催され、毎晩参加できるので、自分が受講していないセッションについても内容が掌握できるからです。

もちろん、全てを自分で手配すれば個人で参加することもできます。ただ、ツアーだとATDへの申込や宿泊手配、場合によっては飛行機チケットも手配してくれたりといたれりつくせりで、セッションに集中できる環境が得られます。また、メンバー間のゆるい連携ができるのもよいかと思います。人材開発に関わる人は、オープンマインドな方が多いのでそういう点でも付き合いやすいかなと個人的には思っています。

日本では私が掌握している限りでは、4つくらいのツアーがあります。現地集合・解散のものもあれば、飛行機チケットや空港や現地までの移動バス、事前の資料から事後の報告書まで用意されているところなど様々です。もちろん、私もツアーにて参加します。飛行機手配は、旅行が好きなので手慣れていることもあり、現地集合・解散形式です。でも、出発前に事前セッションがありチームビルディングができるので、それまでにはある程度準備しておきたいです。

今回はここまでにします。次回は、2回目(2015年)に行なった準備内容・アプローチと反省点(≒今回の改善点)について述べる予定です。

*アイキャッチ画像は私が撮影した2015年ATDの一コマです。

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