【ATD21@Home】日本で仕事をしながら参加したATD。オンライン参加のメリットとデメリット

ATD
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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今年は8月29日~9月1日に開催時期が変更となった人材開発関連カンファレンスミーティングのATD21。今回はHome(オンライン)での参加でした。開催地であるソルトレイクシティーとは15時間の時差があるので、ライブセッションは日本時間だと夜中になりますが、(時差も考慮しているのか)別時間帯に録画したライブセッションを再度流すようなプログラムが組まれていました。

参加前の準備

開催1か月くらい前に、プラットフォームへのアクセス案内がメールにて送付されてきました。この中で、聴きたいセッションの選定を行えるだけではなく、自分のアジェンダを組んだり、他の参加者とも直接コミュニケーションが取れる仕組みがありました。

このサイトの準備にも相当な時間を費やしたのか、比較的使いやすいUXとなっています。また、プログラムの時間帯がPCの設定に合わせて表示されているので、スケジュールを組む際に「このセッションはライブセッションで参加する」「これは後日、時間をとって確認する」といったような判断がしやすかったです。

昼間に通常業務もあるので、その辺も考慮しつつ、12のラーニングトラック(セッションのテーマ種類)から以下を中心に選定しました。

  1. Learning Technologies
  2. Management
  3. Leadership Development
  4. Managing The Learning Function
このプラットフォームは2021年12月3日までアクセス可能なので、期間中に照会できなかったとしても、後で観ることができるのは今までとは大きく異なります。

オンライン参加のメリット

初めてとなるオンラインで東京からのATDへの参加を終えてみて、これはよかったと思うメリットを記載したいと思います。

都合のいいタイミングで観られる

セッションはオンラインで観ることができるので、ライブセッション時に都合がつかなったとしても、自分のタイミングで後で観ることができます。また、観ている途中で何かあったとしても一時停止ができます。観ている途中で別のオンラインミーティングの時刻が近づいてきたので、いったん止めて、ミーティング終了後に続きを観るといったこともできました。

字幕を表示させながら観られる

英語字幕だけですが、Youtubeと同じ技術で自動字幕を表示させることができたので、英語のスピーキングが速い方についても、字幕表示にて対応することができました。また、わかりにくいところを何度か繰り返し聴くこともできたのはよかったです。

通常業務もほぼ並行できる

現地に行くと時差の関係上、オンラインによる打ち合わせはできなくなり、通常業務を行うことがむずかしくなります。そもそも、終日セッションや情報共有会に参加しているので、通常業務を行う時間をとることができないでしょう。

その点、オンライン参加の場合は日本にいるので、(当然ですが)時差もなく通常業務とオンラインセッションの時間を調整しながら両立させることができました。

費用がおさえられる

渡航・ホテル滞在費用は発生しません。さらに、ATDの参加費も現地(HQ)で参加するのとHomeでは費用が異なっており、HomeはHQに比べると3分の1以下です。

オンライン参加のデメリット

オンラインの、というより現地参加と比較したデメリット(私見)を記載します。

臨場感が少ない

特にGeneral Sessionにおいては、そう感じました。登壇する方によってはスタンディングオベーションが起こったりするのですが、そういったことは味わえません。

また、参加者と直接話すという機会が無い(プラットフォーム上で掲示板などはありました)ので、「自分がATDに参加している!」という実感が通常より少ないと感じました。

今回はオンラインでラーニングチームを組んで参加することで、何度か意見共有会が持てたのですが、そういったものが無ければ参加する動機は自分にとってはかなり低いだろうと思いました。

照会する時間が持てない

ATD21終了後でも録画されているセッションを照会することはできるのですが、思ったより時間が取れないです。

私だけの問題かもしれませんが、まだ時間はある・・・という気持ちが阻害要因か(笑)

やはり開催期間中に集中して参加するのが一番だなと再認識しました。

ノベルティーグッズがもらえない(笑)

EXPO(展示会)会場にて、多くの研修・システムベンダーがブースを開設していて、そこで話を聴いたりすると、付箋などちょっとしたノベルティーグッズがもらえます。(↑の画像は2017年参加時にもらったもの)

しかし、オンラインなので、これだけはどうにもできない・・・。プラットフォームの掲示板でもそういったコメントがチラホラありました。

総括

オンラインならではのメリットもありますが、「セッションへの集中」と「現地にいる臨場感」は重要だなと実感しました。やはり、来年以降は現地で参加することを軸に検討しようと思います。その頃にはコロナ禍の状況もだいぶ良い方向に変わっていると期待しています。次回以降の開催予定は、以下の通りです。

  • 2022年5月15日~18日@Orlando, FL
  • 2023年5月21日~24日@San Diego, CA

ATD21で得た内容については、今後、別の記事↓でリリースしていきたいと思います。

【ATD21@Home】世代要素・責任・アジャイル・学習者視点
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前回の続編です。ATD21のセッションに参加して、なるほど!と思ったり、共有したいことをあげたいと思います。 E-ラーニングをデザインするときに考慮すべきこと E-ラーニングのコンテンツを検討する際に.....

参考

・そもそもATDって何?って方に

3分で理解できるATD。人材開発にたずさわっているなら、ATDを知らなければモグリかも
毎年5月にアメリカで開催されるATD ICE <International Conference and Exposition>のイベント構成やセッションの種類、参加方法といった最初におさえておきたいATD-ICEの全体像を記載しています。

・オンラインではなく現地で参加した時にどのように過ごしているのかをイメージしたい方に

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