目的や意義を明らかにして信頼関係を作ることが、仕事の精度を上げ、過労死も防ぐことである

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仕事は一人で完結することは滅多になく、たいていは誰かがやったことを受けて行うものか、自分がやったことを受けて次のプロセスにつながるものが多いです。最近、人事業務についてヒアリングをする機会が多いのですが、そこで出た内容から、「仕事は、その目的や意義がクリアになっていることで信頼関係が作られ、仕事の精度もあがる」ということをご紹介したいと思います。

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前任がやっていたというのは理由にならない

「なぜ、この業務を行っているのですか?」と聞くと、たまに、「前任の方が行っていて、それを引き継いだから」という回答が返ってくる時があります。「目的も理由もわからないものを、引き受ける」というのは、「『やれ』と人に指示されたから、(恨みも理由もないけど他人を)刺しました」と言っているのと何ら変わらないと思うのですが・・・。裏を返せば、仕事に関しては、何かを依頼されてその目的や理由がわからなかったら、依頼してきた人に聞くべきだということです。

そういうタスクに限って、「よく、ここまで複雑なものを考えついたな」と思うような代物が多いのです(笑)。そのためか、やたらと時間がかかるし、間違いも発生してそのために「2次災害」が発生していることもあります。また、そもそも他のもので十分代用できる、「似たような、同じようなこと」だったりもするわけです。

また、目的も理由もわからないのにやたらと複雑(≒面倒くさい)で、似たような別の仕事もあると、「なぜ、こんなことをやらされているのか」という不満ばかりが残り、組織にとってもネガティブな影響を及ぼすことがあります。

どんなに時間がかかるものであっても、それが必要ならばやる

一方で、仮にどんなに時間がかかるものであっても、それが本当に必要なタスクであることが理解できていれば、たいていの人は受け入れるものです。もちろん、できる限り単純化できないか検討する、とか、他の人と分担してできる部分はあるかというのは考えると思います。それをふまえた上で、最後までやりきるのが、「プロ」だと思います。

必要な時間を予測したり、スケジュールにバッファを取るというのは社会人ならば必要なスキルだと思います。それを自立して判断することが難しいならば、上司に相談してアドバイスを得ればよいのです。(それが上司の仕事ともいえます。)

依頼する側に配慮が無いと信頼関係は崩れるだけ

では、目的や意義がクリアならば、どんな殺人的な納期やスケジュールであっても受け入れるべきか、ということについては、これは明確にNoと言えます。最近発生した、某広告代理店での過重労働に伴う件も、その一旦には「仕事を依頼するクライアントの配慮のなさ」も原因だったと私は思います。

例えば、「金曜の夜に依頼して、月曜の朝に何らかの提示(アウトプット)を求める」というのは、依頼される側のことを考えているでしょうか?月曜の朝に絶対必要なのでしょうか?もし、そうならば、なぜもっと早くに依頼しないのか?というのが疑問として残ります。

依頼者(顧客)であれば何を言ってもいい、何をしてもいい、丸投げしてもいい、という気持ちがもし少しでもあるならば、間違いなく双方の信頼関係は崩れます。そうなると、依頼される側は依頼主を欺こうとしたり、手を抜くようになります。丸投げされて、要件なんぞ多少不明瞭でも、「えいや!」で作ることくらいできるのです(笑)。その後のことについては、知るかそんなことと思いつつ、「スコープ外ですから」と言い残し・・・。

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立場を置き換えて考えればよいだけ

双方の信頼関係を維持/向上するためにどうすればよいのか?これはとても簡単で、「自分が反対の立場であったら、ということイメージしてみる」だけでよいです。自分は、そういった仕事(例:コンサルタント、SE、クリエイターなど)はやったことはない、としても、仕事の流れややることは何となくイメージできると思います。何かを作成した後、上司や関係部門のレビューをうけてから提出しているでしょう。場合によっては、何かを「仮押さえ」する必要もあるかもしれません。そんなことが薄ぼんやりとでもイメージできれば、金曜の夜に「月曜の朝までに提示をお願い」などとは言えないはずです。

社内でも同じことです。業務の引継ぎや上司からの業務指示でも、そのタスクの目的や意義といったことを説明すれば、たいていは理解してくれるでしょう。何か支障があったとしても、お互いに歩み寄ろうとして打開策が出てくることがほとんどです。その辺をすっとばすから、「精度が低い結果」につながるのです。

では、きちんと意義や目的も共有したにも関わらず、アウトプットが今一つだったときはどうすればよいのか?これは別の機会にしたいと思います。

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