【続・速報】HR Technology Conference & ExpoをTwitterで振り返る

HR Tech Conf
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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今週日曜日(9/16)に、ラスベガスから無事に帰国しました。9/15は朝3時半に起きて、ラスベガスからロサンゼルスまで飛んだあと、5時間くらいの待ち時間を経て成田便に。あまりに朝が早かったためか、成田便では隣の(知らない)方が座った後に寝落ち。気が付いたら、既に最初のドリンクサービスが終わっている状況でした(笑)。

現地からTwitterを使って好き勝手いろいろと発信したものをリンクとして張り付けて「ブログ記事」とするという、「禁断の方法」が思いのほか好評だったので、後半戦もその形式を踏襲したいと思います。ただ、最終日は諸般の都合でツイートすることがなかったので、それに関しては事情を記載したいと思います。

9月13日(木)

写真を撮り忘れたのですが、前日(9/12)と同じメニューだと思っていた朝食は、ラインナップが変化していました。すごい!

Keynote | From Surviving to Thriving: Health, Wellness, Culture, and the Future of Engaging Your Workforce

真ん中のThe Huffington Post創業者がグイグイ感全開だったと思う。右側のSAP社 Morganさんは、アルハンブラ(ヴァンクリーフ&アーペル)のイヤリングが印象的。(←どこを見ているのか・・・)

「時間に対して給与を払っているわけではなく、成果に対して給与を支払っている」「ワークライフバランスに関しては、リーダー自らが手本を見せるべき」とリマインドしていました。SAPでは、ビジネスリーダーがカルチャーや(社員≒部下が)どんなタイプなのかを理解していることが、結果としてエンゲージメントスコア向上につながったそうです。また、人事的なことやビジネス面のことなど、オープンな会話が大切だとおっしゃっていました。

Wellness(健康)が、給与・トレーニング・福利厚生のどれよりも重要とコメントされていました。それをサポートするためのプログラムは、社員の「Experience」を追求してつくりあげていくべきとのことです。プログラムありきではなく、社員がどんなシーンにいるのか、そしてどんな環境下なのかといったことをつきつめていけ、ということなんだろうなと受け取りました。

その一方で、日本は他国に比べてとてもエンゲージメントが低い、という点についてパネリスト3名とも激しく同意しておりました。(実際、そういう調査結果が出ているようです。)

こういったことは、マネージャーを対象としたいわゆる「管理職研修」でもよくテーマにあがっていることなので、とても腹落ちしました。

The World Known as HR Technology Has Changed Forever. Are You Ready?

「テクノロジーで解決することはなく、デジタルによって解決していく」「プロセスは再考することが求められる」ということを力説していました。多くのHR Techサービスベンダーに聞いてほしかった一言です。

これは、私も同じ意見です。人事は「人」を理解しないといけませんよね。

全員が立ち上がって「Data is Sexy!」と2回復誦する、アクティビティ付でした(笑)。

Awesome New Technologies for HR

ここでも「Experience」が強調されていました

有名なベンダー数社(ADP, iCIMS, PeopleDoc, ServiceNow, SumTotal Systems, YouEarnedIt)が、自分たちの新しい機能などを平たく言えば「自慢しあう」セッションです。1社ごとに時間制限があるので、次々と展開しておもしろかったです。

印象に残ったのは、サムトータル社でアルゴリズム(?)を使って何を学べばよいのかをポジションとのフィット率も含め判断してくれ、しかもVRで研修が受けられるようです。それによってジョブマッチが80%にあがるとのことです。

HR Tech Market Landscape: Learning Technology

「Experience」3度目!

Learning関連のベンダーは115あり、その中にはマイクロソフト・Facebook・アマゾン・セールスフォースドットコムといった、今までLearning関連にそこまで関与していなかったベンダーも「参入」しているようです。

また、組織が自分たちが持っているもの以上のことを求めるようになったことで、L&D担当者に求められるマインドセットが変わってきているようです。表現方法は異なるものの、同じような内容はATD ICEでも言われていたので、その通りかと思いました。

9月14日(金)

HR Technology Conference & Expoは14日の午前中で終了でした。そこで、クロージングセッションも含め3つのセッションに参加する予定でしたが、ある種の「不運」がおこりました。

Ideas and Innovators in HR

どの方もとても早口だったこともあり、若干理解が追いつかなかったのですが、AIについては「なぜAIが必要なのか」という次元はとっくに終わっており、「どうAIを使うのか」を考えるべきだというコメントが印象的でした。

そして、このセッションでも「テクノロジーが解決策そのものではない」と強調。それは、全面的に賛同です。

ドタキャンを食らう

次に「Philips Lighting — Transforming for a Digital World」というセッションを受けるつもりだったのが、なんとドタキャン。他のセッションを受けようと思って飛び入りしたところが、なんとも言えない「マインドコントロール」っぽい雰囲気を醸し出しており、どんどん人が出ていく状況だったので、私も退席。

クロージングセッションがグダグダ

「Leading Through Disruption: Tomorrow’s Talent Model」というタイトルのパネルディスカッションだったのですが、これも進行役がよくないのか、展開がグダグダ。これまた、参加者が次々と退席しておりました・・・。

しかも、途中で質問をしたい女性が、質問者用のマイクスタンド前(アイキャッチ画像参照)に立って、パネリスト達にアイコンタクトをずっと送っていたのに、完全に無視されてしまう有様。なぜか、最後だけ「消化不良」で終了となりました。

総括

今回、初めて「HR Technology Conference & Exposition」に参加しました。たしかに、情報収集という点では、現地に行かなくても何とかなる部分もあったかもしれません。しかし、「現地現物主義」は何ごとに対しても持っていた方がよいし、現地に行ったことによって自分の考えに対して再認識ができたと思います。

↓のツイートは、成田空港から都内に向かう成田エクスプレス内で投稿したものです。

ラスベガスでお会いできた方々に感謝します。これからもよろしくお願いいたします!

<2019年1月31日追記>参加きっかけ・準備状況から帰国後の報告セミナーまで、関連記事のリンクはこちらから。

<2022年10月12日追記>4年後に参加した際のツイートまとめ

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