ティール組織になるための手法は無い⁈モヤモヤしたものがクリアに

セミナー・研修受講
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Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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先日、これは面白そう!と思ったセミナーに参加しました。S級HR主催の「反ティール組織①」です。

緑色のぶ厚い「ティール組織」を読みはじめたはいいけど、いつの間にか「積読(つんどく)」になってしまった方もいらっしゃるでしょう。私も、そのうちの一人ですが(笑)、その背景も何となく理解できたセミナーでした。

セミナー中に「#S級HR」をつけてツイートしていたので、それをベースに所感をまとめたいと思います。

ティール組織は全ての組織体系の上位概念ではない

観測した結果、「ある組織はティール組織の特徴」をもっていただけにすぎず、体系化されたものではないものだそうです。そのため、「こうしたらティール組織になれる」というものは無いです。

また、Teal組織は「Red組織、Amber組織、Orange組織、Green組織」の「上位概念」ではありません。

ティール組織に「レベルの低い人」はいらない

高いレベルで結合していないと成り立たないのがティール組織で、そのためには「フリー」「フラット」「オープン」な文化が土台として存在していることが特徴のようです。

ティール組織の前提として、↑のTwitter画像にあげられている7つを仮説として紹介されていました。

よく、「コンサルティングファームはティール組織の例になりますか?」という質問が出てきますが、答えはNoだそうです。コンサルティングファーム内でも全ての情報が公開されていると言い切れるところはほとんど無く、役職が全く無いわけでもなく、業務に関する上司からの指示はあるからです。

目標達成のために無理をさせることはできないが、実力がなければ居場所すらないのがティール組織。メンバーそれぞれが自律的に動くということは、メンバーの動きや仕事が把握できないことにつながるので、高いレベルで結合できなかったら、単なる「カオス」です。

ティール組織は目的が達成されたら解散?

目的を達成したら、その組織に居続ける必要もないというのがティール組織に所属する方々の考え方である。組織と人の在り方が今までとは正反対であり、目的達成のためのツールの一つに組織がある、といったことを、セミナー中でもおっしゃっていました。

セルフマネジメントが行える人はティール組織でうまくやっていける

ティール組織でうまくやっていける人とはどんなコンピテンシーを持っている人でしょうか?それは、「セルフマネジメントができること」ではないかと思います。自分で仕事を見つけて、それを自分で実施し、評価して、改善して・・・の繰り返し。その中で目的を達成したら次に進もうとする人のことでしょう。

「つくろうと思ってできるものではない」ものがティール組織である。結果としてそういう特徴がみられたから、その組織はティール組織と評されている。この辺が理解できただけでも、成果の多いセミナーだったと思います。

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