英語研修などの語学研修は福利厚生ではない。失敗しない語学研修はこれだ!

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先日参加した「HR Solution Forum」にて、ビズメイツ株式会社主催の「グローバル人材育成 なぜ英語研修は失敗するのか?」というセッションに参加しました。私が昨年8月まで事業会社に勤務しており、人材開発担当者だったゆえ、英語研修、中国語研修、外国人対象の日本語研修を企画・運営していました。その時に発生した事例や反省点と、セミナー内容もふまえて、「こうやれば語学研修は失敗しない!」という”鉄板セオリー”を記載したいと思います。

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語学研修は福利厚生ではない

語学研修は福利厚生ではない。事業会社にて勤務していた時から、私は強く実感していました。語学学校から講師を会社に派遣してもらって、その語学学校オリジナルのレベルを元に3名~5名のクラスをつくり、英語レッスンを展開していました。費用は全て会社負担です。ただ、その費用は所属部門にチャージされるので、その部門内で承認が下りると、人事部門では強く言えないという背景があります。

その一方で、学研修≒福利厚生」ととらえている社員も中にはいました。部門長クラスでもそういう認識をしており、「XXさんは、去年は(予算の都合で)受講できなかったから、今年は受けさせたい」といったことを正面切って言われたものです。いやいや、「業務上必要かどうか」が起点ですから(笑)。何度話しても伝わらないところから、「大切なことは、しつこいくらい何度言ってもよい」という、私の心のルールができたきっかけの一つです(笑)。

そういったきっかけで語学研修を受けても、ほとんど効果が無いです。英語レッスンを5年以上受講し、出席率も決して悪くない(出席率が90%前後)のに、TOEICのスコアはほぼ横ばいで変化無しという方がいました。また、「業務が忙しいから」という理由で出席率が50%以下という社員も。費用は会社負担なんですけどね・・・。もちろん、そういった社員およびその上司に対しては、注意を促しており、それによって改善した方もいれば、全く耳を貸さない人も・・・。

TOEICでは測れないスキルがある

その一方で、年に2回行っていたTOEICのスコアはそれほど高くもなく、上昇もせず横ばいだったにもかかわらず、語学学校のレベルはどんどん上がっていった社員もいました。その社員は、海の向こうの本社とやりとりをして仕事をしなければいけない立場になったのですが、本社からの評判は前任者よりもかなり良かったようです。英語で日本の状況を伝えつつうまく調整して、適切に進めていたようです。

そうなると、TOEICって本当に適切な語学レベルを示しているのか?というのが疑問でした。というより、「TOEICのスコア」と「実際に業務が遂行できる語学レベル」というのは、関連性が高いものとはいえないのではと思っていました。

先日受講したセミナーでも、同じことを話していました。この辺のことを、はっきりと語学研修のプロから聞けたのは有益でした。意外と、「TOEICについて」のコメントを曖昧にする語学学校が多かったもので・・・。

受講者をアクティブラーナーにすることが成功の秘訣

先日受講したセッションによると、語学研修の成功のポイントは、研修が終わった後も、自分の意思で英語学習を続けるようになることだそうです。そのためには、「語学研修後にアクティブラーナーになっていること」だそうです。アクティブラーナーとは、以下のような振る舞い・行動を取る人のことです。

  • 外国語(英語)を使うことに対して前むき
  • 外国語(英語)を学習する理由をしっかり理解している
  • 外国語(英語)を学ぶことに対して積極的

どうやってアクティブラーナーに育てるのか?アクティブラーナーになる「きっかけ」としては・・・

  • 内発的動機付け(内面からわきおこった興味や関心)
  • 外発的動機付け(評価や賞罰といった人為的な刺激)
  • 周囲の力

という、3つの影響力があるのですが、その中で最も重要なのは「内発的動機付け」だそうです。”勉強する”というより、「とりあえず、やってみよう」という軽い気持ちでやってみて、それがうまくいけば「こうやればいいんだ」と思うし、うまくいかなければやり方をかえて「これからはこうやろう」と思えばいいだけ。

セッション中、ビズメイツ導入事例紹介として製薬会社のケースを伺いました。そこでは、人材開発担当者が「仕掛け」をいくつか用意していて、それによって「自ら学習していると思わせる」ようになっておりました。このやり方がどの会社でも通用するというわけではありませんが、受講者を対象に以下のようなことを行なったようです。

  • キックオフ&クロージングセミナー
    • 特にクロージングセミナーでは「達成したことの振り返り」や「自身で学習を継続していく上で必要なこと」を発表した≒アクティブラーナーになりやすいきっかけ
  • 部活形式
    • ある程度のレベルごとに5-6名でグルーピング
    • グループ目標を最初に設定≒ゆるーい競争心が出てくる
  • コンサルルーム
    • やる気を維持・向上させるためのTIPSの提供
    • お気に入りの講師、プログラム情報共有
  • 人材開発担当者も受講者(背中を見せる手法)

レベルチェックツールとしてTSSTを使用しており、ビズメイツでのレッスンの受講前と受講後で、40%の受講者がレベルアップしたようです。これはかなり高い効果ではないかと。

私は5月にATDに参加することを、英語学習のモチベーションとしております。しかし、実はそれほど長時間の「勉強」をしているわけではありません。というより、たいして時間を割いていないかも(笑)。それでも、何はともあれ継続できているのは、「内発的動機付け」が知らず知らずのうちにされていたのかなぁ・・・と、このセッションを受講して実感しました。

自分で決めればよいだけというのは、簡単なことだと思う。2017年5月にATDに参加します
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