クラウドファンディングって要するに物乞いなの?というイメージが定着する前に。自由には責任が伴う

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最近、「クラウドファンディング」という概念が出てきていますが、考え方そのものは昔からあったものでしょう。例えば、近所の祭りとかで「金五千円也 XX商店」なんていう「貼り出し」も、複数からお金を集めて何か(この場合は祭り)を行うという点では、古来からある「クラウドファンディング」なのかもしれません。

ただ、このクラウドファンディングが「曲解」されつつあり、「XXをやりたいけど、お金が無い。それなら、クラウドファンディングでお金を集めよう!」という安易なツールになっているのではないかと思う部分もあります。その辺をちゃんとわきまえていないと、おかしなイメージがついてしまうのでは?という懸念をうっすらと覚えているのは私だけでしょうか?

・・・と思ったら、そうでもなかったようです。

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クラウドファンディングの定義

クラウドファンディングとは何ぞや、ということが端的にまとまっているものがあったのでそちらをご参照いただければ。

私は、ここでいう「投資型」「融資型」のイメージしかなかったのですが、特にリターンのない、いわゆる「寄付型」や商品やサービスを受け取る「購入型」というのもアリなんだということを理解しました。

最近目にした、これって「クラウドファンディングを曲解していないか?」と思ったケースをあげたいと思います。

曲解ケース1 私的な出来事に対するもの

最近、ネットなどで話題になっている「大学生カップルが妊娠したため、その出産費用をクラウドファンディングサイトで集める」というもの。「費用の面で不安があっても、個人が資金を集めて出産ができる時代であることを証明する」ということですが、これがものすごい反響というか反感が出ています。本日時点(11/3)では、この件に関するクラウドファンディングそのものが実施されていないので、どのくらいの件数/金額が集まるのかわからないけど、どうなることやら・・・。

似たようなケースとして、2015年7月にアメリカで「100万ドル集まらなかったら、(妊娠中の子供を)中絶する。」というケースもあったそうです・・・。

一般的には、こういったクラウドファンディングとして成立しないものは、サイト運営会社が認めないケースが多いようです。

どのようなプロジェクトを掲載させるのか、考え方や定義を明確にしないとトラブルが起きてしまうと思います。

出典:「クラウドファンディングで募集できないものって何? 日本の運営会社に聞いてみた」

運営会社側もそのように認識されているので、何でもかんでも「クラウドファンディング」にはならないということですね。ちょっと安心しました。この記事を書くためにいろいろ調べるまで、「クラウドファンディングとして掲載するのは自由で、それが仮にプロジェクトとして成り立ってないものでも、「出資者」が出資する限りは関係ないものだ」と思い込んでいたもので・・・。

私が上記のように思っていた背景としては、最近、とあるものを目にしたからです。それがケース2つ目です。

曲解ケース 2 単なるカンパにすぎないもの

先月、アメリカ ラスベガスで「HR Technology Conference & Expo」が開催され、私の周囲でも参加された方がいらっしゃいます。その中で、Facebook(私の友達の友達という関係の方)のタイムラインで流れてきたものの中にこんなものがありました。(タイムラインの内容を私が要約しています。)

HR Technology Conference & Expoに参加することにしたけど、そのための渡航費用など参加費用(約100万円)が無い。でも、今回が参加すべきタイミングだと思っている。だから、「クラウドファンディング的なこと」をしたいと思う。賛同してくれた人(会社)の特典は、①参加者限定Facebookグループ上での現地からのリアルタイムレポートの照会、②帰国後の報告セッションへの招待、とする。

これを見て、え?なにこれ?って思いました。自分の会社を経営している方のようだし、仕事としてラスベガスに行くなら自分の会社の経費で行くべきでしょう。「参加すべきタイミング」だと思っていたなら、事前にそういった予算を組んでおくべきじゃなくて?びっくりしたのが、その投稿にたいして「支援しました!」「たくさんのことを吸収してきてください」的なポジティブコメントの嵐。どういうこと?

そもそもクラウドファンディングサイトを使っていない

さらに、よくわらからないこと。「クラウドファンディング的なこと」なので、実際にはクラウドファンディングサイトによるものではなく、オンライン決済サイトによって「集金」しておりました。これって、もはやクラウドファンディングじゃないよね?確かに「的なこと」とは言っているけど、明らかに逸脱しています。ターゲットとしている金額が集まるかどうかは関係なく、第三者からお金を得られるような仕組みになっています。「クラウドファンディング」という言葉を使うべきではなく、単に「カンパ」と表現すべきものじゃないかと・・・。

無理矢理な「利害一致」

最初から「カンパ募る!」ならば、それはそれで構わないけど、

「HR Technology Conferenceに行く資金が足りない」人と「HR Tech Conferenceのコンテンツを知りたいけど参加できない」人の双方の利害が一致している

というような、もっともらしい「ビジネスニーズ」を上げるのがスマートじゃないというか、ダサいと思いました。この手のカンファレンスレポートは、いたるところにあがっているし、実際、HR Technology Conferenceに関する参加記事もWebを検索すれば出ています。だから、わざわざカンパしなくても情報はある程度得られるかと・・・。

それとも、こういったことは表現上のものにすぎなくて、支援したみなさんは、個人を支援する「カンパ」だと理解した上での行動だったのだろうか・・・。私はカンパを募った方とは直接の面識がないので、もし、「ちがうだろーーー」という点があれば、そっと教えてください。

ちなみに今年5月にアトランタで開催されたATD2017は、経費(=自腹)で行きましたよ。

ATDに参加しようと思っている方が最初にチェックしてほしいレポート記事
ATD(人材育成国際会議)に参加することを検討している方、あるいは、実際に参加したけど他の人はどのように感じたのかを知りたい・・・という方を...

自由には責任が伴う

何ごとにおいても、自由には責任が伴うものです。どこまでが良いのかどこからがダメなのか、という境界線がわかっていない/わかろうとしない、わかっていてもその境界性を越えてしまう=責任がとれない ということばかりが頻発すると結果として、法規制などによって自由そのものを失うことになるのではないかと思います。(例:レバ刺し←好きだったのに・・・)

クラウドファンディングも考え方はもちろん、それを実現できる技術に基づく仕組みは素晴らしいと思っています。そのため、コンセプトは素晴らしいサービスにも関わらず、使う人の使い方がおかしいために変なケチがついたり、規制が入ってしまうことにはならないでもらいたいです。今回の件とは関係ないけどメルカ〇とか大丈夫かな・・・。

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