隣の芝は青いかもと思ったけど・・・。出戻り社員を積極的に受け入れる会社が増えているらしい

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家族の育児・介護や転職など自己都合によって退職した社員が、改めて再入社(カムバック/出戻り)するケースが増えています。一つの会社で定年をむかえるまで勤務するということが、当たり前だった時代では考えられないことかもしれません。しかし、複業も視野に入ってきている現在においては、こういった「出戻り」の人材は、状況によっては即戦力になるし、会社にとってもメリットが大きいのではないかと思います。

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出戻りを禁止した結果

私が昨年8月まで勤務していた会社では、業界内を転々とされる方も結構いたので、中には数社を経て「出戻り」として再度入社してくる人もいらっしゃいました。勤続年数の長い部長クラスの方々が、実は過去に一度辞めてから戻ってきたことがある経歴を持っていることもありました。

ところが、数年前に海外本社から「隣の芝は青くない。いわゆる出戻りは禁止」というお達しが出ました。同業他社に転職していった方は、原則として再入社は認めない、もし、どうしても・・・という場合は、その理由などを記した例外申請を行い、海外本社に承認をもらうということに。

その結果、採用のスピードがとても遅くなることも発生しました。例えば、こんなケースです。

九州地方に唯一あった店舗が閉鎖してしまい、会社としては別のエリアならば同じ店長ポジションは用意できるけど、転勤は個人の事情で避けたいために退職したということがありました。会社の事情で「仕方なく転職した」ようなものです。実際に、その方は会社都合退職となっています。数年後に、再び九州地方に店舗を開くことになった時に、ご縁があってその方を店長として採用することになりました。その際に、上記の例外申請の承認がなかなかおりないために、ご本人にオファーを出すことができない一方、店舗開店日はどんどん近づくので、ビジネスへのネガティブな影響が大きくなっていく・・・という、何を目的としたルールなのかわからないことが起こっていました。

また、出戻りを禁止し、さらに例外申請も却下されたことによって、「(会社は)採用したいし、(候補者は)採用されたいと思っているけど、それはできない」という状況に陥ったケースもあったような・・・。

出戻りのメリット・デメリット

私自身は出戻りをしたことは、今のところ経験はありません。ただ、そのような場合のメリットは以下のようなことがあげられると考えています。

  • 一度外部に出たことによって、客観的にその会社の状況・立場などをみる視点を持っている
  • 数多く会社がある中で、あえて同じ会社に再入社するのは、それだけエンゲージメントが高い方である
  • 社内の状況などを掌握しているので、パフォーマンスをすぐに発揮できる(=即戦力となる)
  • 社内事情を理解した上で入社しているので、通常の新入社員よりも入社前と現実の間でGAPが発生する可能性が著しく低い
  • 会社側もどんな能力・特質をもった方なのか、かなり深く理解している

その一方、出戻りのデメリットとして考えられるのは以下の通りです。

  • 出戻り社員の待遇が本来在籍しつづけた場合よりも、必要以上に良くなっていると、他の社員に対してネガティブな影響をおよぼす可能性がある
  • 数年の間で会社内で変化しているはずであるが、その変化に対して出戻り社員がついていけない、あるいは受け入れられないことがある

これ以上ない即戦力になる一方、必要以上な好待遇で再入社させると、既存社員のモチベーションを下げることにもつながるので、その辺のバランスは考慮した方がよいでしょう。

出戻りをご自身が経験された方の記事によると、メリット・デメリットについては、↑に記載したものと、ほぼ同じかなと思いました。

出戻りを積極的に活用する企業

最近、そういった「出戻り」に対して積極的に受け入れようとする企業も増えてきています。

育児・介護を理由とした退職した社員が、退職時に再雇用希望を登録した場合のみ認めていた再入社を、転職や進学などの理由で転職した方で退職時に再雇用希望を登録していない方についても認めるようになった。

今まで、再雇用の制度がなかったため新規採用と同じ扱いだったのが、過去の活躍・経験、勤務地の希望などを考慮して採用することができるようになった。今までの経験や知識を活かして、再び即戦力として働いてもらうことが目的。

これら以外にもトヨタ自動車やクルーズも、一度退職した方の再雇用を認める制度を明確に設けることで、「辞めた人がまた戻ってきて働くこともある」という風土をつくりあげているようです。さらに、大企業だけではなく、中小企業においても「出戻り」制度を設けつつあるようです。

社員の働き方への多様化や、労働人口の減少への対応ということかもしれませんが、いろいろな選択肢があることで、企業の機動力(戦力)を強めようとするのは、よい傾向だなと思っています。

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