この数年フリーランスとして営んだ結果、考えが変わったこと・やらないと決めたこと(2022年12月時点)

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この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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2016年9月に独立してから6年以上、2018年2月に法人化してからもうすぐ5年経過します。いわゆる、フリーランスとして事業展開をしてきて、「良かったこと」をあげてみようと思っていました。しかし、過去にそんなテーマでこのサイトに記事をあげていました。

これは5年半以上前(2017年4月)にリリースした記事です。改めて読んでみたら、ここに挙げている内容については今も同じ見解のため、アップデートすることがたいして無い・・・。そこで今回は、この数年間で「やめたこと」「変えたこと」を取り上げたいと思います。

組織の拡大

独立してから2,3年くらい経過すると「他に人は雇わないの?」と聞かれることが多かったです。それに対して、「そういう状況になったら考える」といった返事をしていました。答えているのか答えていないのか曖昧なものだったかもしれません。

しかし、これについてはある時から「一人でできる範囲で事業を展開していく」という方向に、気持ちが固まってきました。理由はいくつかありますが、最も大きな理由は・・・

組織を拡大するためには「今までの事業展開とは全く別のことを考えたり、行動することになる」が、それをやりたいと思っていない

・・・ことに気が付いたからです。私の周囲には、同じ時期に会社を立ち上げて事業展開をしている方々が何名かおります。そういった方々の動きや悩みなどを伺うにつれて、感心したり共感する部分がある一方、同じようなことを自分がやりたいか?と自問した時に、そうではないということをはっきりと認識したからです。

働き方を変えるために独立という手段を選んだだけで、事業を拡大するために組織を大きくしたいわけではないです。その気持ちに変化が無いならば、自分(自社)にとっては不要だろうと思った次第です。

週3日以上の案件

独立した当初は、2つか3つの案件に同時に関与できれば良いと思い、実際そのような動きをしていました。これは、定期的にまとまった報酬を得る機会をもたらす一方、その案件が終了すると、「まとまった報酬」を失うことにつながるため、安定的な収益体制を構築しているとは言えませんでした。

また、「実際に手を動かす」ことも求められている一方、「やりたいこと(ゴール)は明確だが、そのために何をどうやっていいのかわからない」「そもそも何から着手すればよいのかわからないから、整理したい」「壁打ち相手になってもらって、素案などをブラッシュアップしたい」といったことの方が、弊社(私)が役に立つケースが多いことに気が付きました。

イメージとしては「電動アシスト自転車の動力装置」のような位置づけです。存在しているだけでは何の役にも立たたないが、少しでも漕ぎ出すと加速がつけられる存在になります。

その結果、常駐(orリモート)案件から、月に2回~4回(週1回)くらいの打ち合わせ+準備・調査・フォローといった案件に形態が変わっていきました。集中的に検討・実施することもあるので、1つの案件において週2日の工数を確保するケースはあります。しかし、企業側の担当者がその業務しか担当していないということは無いため、それ以上の工数を弊社側で確保することはほとんど求められません。

「週3日以上」という場合は、実務担当者(業務遂行者としてだけではなくマネージメント業務も含む)としての役割を求められているケースが多いです。他の案件を担当している関係上、結果的に「工数不足」のため引き受けられないという状況です。

手間と費用の方が大きい電子化・ペーパーレス

「紙を使う業務は電子化(システム化)すべき」「ペーパーレスが大前提」とアピールされる方は、それなりにいらっしゃるかと思います。ただ、そこにとらわれていると、却って不便なケースが存在することを実感しました。そのため、「ペーパーレスにすることで工数や手間が減るならば活用しよう」と思い、実践しています。

真っ先にあげられるのが、社会保険の算定基礎届年末調整関連の(税務署や市区町村への)書類提出といったものです。ある一定以上の規模の会社の場合は、電子申請が義務化されており、それによるメリットは確かに存在しています。しかし、社員数1名の会社の場合、役所などから送付された用紙に必要事項を追記したり、マネーフォワードに用意されている帳票を出力した方が圧倒的に「短時間で完了」する上、「費用も安い」のです。

また、昨今話題になっている改正電子帳簿保存法への対応も、「紙の領収書を電子保存」しようとすると、そのための設備投資や業務プロセスの煩雑化が(1名会社の場合)必須となります。しかし、「紙の領収書はそのまま保存」することにすれば、電子帳簿保存法の対象外となり、今までどおり領収書を7年間保管しておけばよいだけです。(↓の領収書&明細ファイルは月ごとにまとめられるので便利です。)

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補足

アドベントカレンダー

この数年間の自身の動きもふまえて「やめたこと」「変えたこと」を取り上げました。今後、大きく変わる可能性が全く無いとは言い切れないので、2022年12月時点の考えとなります。

ところで、アドベントカレンダーをご存知でしょうか?もともとは、クリスマスまで日数を指折り数えるために使用されるカレンダー飾りのことです。そこから転じて、インターネット上でのアドベントカレンダーは、  12月1日から25日まで特定のテーマに沿って書くブログのバトン企画のことです。

この記事は、Sollective様 主催による「フリーランス」がテーマの「TOP Freelance Advent Calendar 2022」の1つです。他の記事も是非読んでみてください。

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